2016年年頭の辞: 「三郎おじいさんのフクロウ」
<あいち熊木クリニックに通院中のみなさまへ>
(※お年賀頂戴しました方、ありがとうございます。本状でもって挨拶に代えさせていただきます)
明けまして、おめでとうございます。
新年を迎えるに際し、私がこの ...
キラキラネームは「オンリーワンの呪縛」 ~名前が孕む”言霊”について~
近頃、キラキラネームについての議論がかまびすしい。
現状では、キラキラネームに対する風当たりが強く、
「親のエゴが剥き出しだ」
「キラキラネームをつけられた子は、常識がない子が多い」
などといったネ ...
ありがとう、我が青春の原節子
原節子が亡くなった。
95歳だという。
女優引退後、鎌倉で人目を忍んで暮らしていたということだ。
私は一時、原節子に恋をしていた。
映画狂だった大学4年の頃、今池の小さな映画館・シネマテークで、小津 ...
美容整形と醜形恐怖症
これまで20年の診療のなかで、醜形恐怖症の患者さんにも数多く接してきました。
醜形恐 ...
道東「栗田民芸店」再訪の記
このシルバーウィーク、十二年ぶりに道東(北海道東部)へ旅に出ました。
定番の知床半島や摩周湖・屈斜路湖などはもちろん回りましたが、
この旅にはもう一つの隠れた目的があったのです。
それは「栗田民芸店」を ...
特報(7) 『精神科のくすりを語ろう・その2』おたよりメールのご紹介。~官能的評価は<生きのいい魚>~
こんにちは、熊木です。
このたび(2015.9.10.)、
『精神科のくすりを語ろう・その2 ―患者による官能的評価の新たな展開』
を、日本評論社より、上梓することになりました。
→→→ ow.ly ...
むずむず脚症候群とアカシジア ~『精神科のくすりを語ろう・その2~~』(日本評論社)より~
<ムズムズ解消のために飲み始めたが、0.5mgから効果が体感できた(症状が軽減した)。その後1.5mgまで増やしていったが、適量を超えると、一日中極度の眠気におそわれる。
(4475 アヴェさん)>
むずむず脚症候 ...
死んでしまいたいくらい、寂しくて寂しくて <精神科医熊木徹夫の「臨床Q&A」(15)>
Q:私は38歳の女性です。
私はもう長いこと、自分をどう生かして行ったらよいのかわからず、
もがき、苦しみ、それだけで疲れ果てているのです。
普通なら楽しいであろう場面でさえ、
内心では苦痛で逃 ...
電話の奥で殴られる彼女
Q:初めまして。私は38歳、会社員の女性です。
先日、友人女性より深夜にSOSを受けました。
慌てて電話をしたところ、
辛うじて通話ボタンが押された先では
激しい興奮状態の怒声と彼女が殴打される ...
主治医を好きになったOL <精神科医熊木徹夫の「臨床Q&A」(3)>
Q:私は23歳の独身OLですが、「うつ病」で今精神科にかかっています。
ところが病気以外でとても大変な悩みを抱えてしまいました。
担当の先生のこと、好きになってしまったのです。
先生は32歳、独身です。 ...