書評, 発達障害, 自閉症

『自閉症スペクトラムの精神病理』内海健(医学書院)

本書は、青年期・成人期の「自閉症スペクトラム」(成人ASD。以下、ASDとする)を対象とした精神病理学的考察である。
ASDについては、過去にも重要な著

依存症, 自尊心, 随筆

摂食障害(過食症・拒食症)・醜形恐怖症・自己臭恐怖症治療から見えてくるもの

あいち熊木クリニックには、摂食障害専門外来がある。
対象となる疾患は、摂食障害(過食症・拒食症)のみならず、醜形恐怖症や自己臭恐怖症といった、思春期・青 ...

依存症, 心療内科の治療

依存症治療はもはや、「対高度資本主義社会」の様相を呈している

「アルコール依存症は、産業革命以降の産物」と言ったのは、確か、精神科医なだいなだであったと思う。
というのも、酒というものは元々自然が長時間かけて世にもたらす高価なも ...

自尊心, 自己愛性パーソナリティ障害, 醜形恐怖症

現代の美の“魔術師”美容整形外科医自身が醜形恐怖症(醜貌恐怖症・身体醜形障害)になった理由|美しくても逃れられない女性ナルシシズム由来の苦しみ

これまで20年の診療のなかで、醜形恐怖症の患者さんにも数多く接してきました。
醜形恐 ...

PTSD, 心的外傷, 臨床相談

Q:51歳の女性です。

ちょうど1年前、45歳の時に切除した卵巣ガンの転移が肺に見つかり、
担当の外科医から「もう切除できない」といわれてしまいました。

「もってあと6ヶ月の命」ともいわれたので、ひどく ...

依存症, 嗜癖, 臨床相談, 著書

<『もう悩まなくていい ~精神科医熊木徹夫の公開悩み相談~』(幻冬舎)より>

Q:熊木先生、初めまして。38歳女性で、3人の子供がいます。昨年の5月あたりから、自分の感情がわからなくなり、喜怒哀楽の区別ができなくなりました ...

ギャンブル依存症, 著書

こんにちは、熊木です。

このたび(2015.8.24.)、『ギャンブル依存症サバイバル―パチンコ・スロット・競馬・競輪におぼれる人を救済するため、患者・家族・医療者に贈る指南書』を、中外医学社より、上梓することになりました。私と ...

うつ病, メンタルヘルス

あなたの会社に、上司に怒られたらすぐ泣く社員・出社拒否する社員はいませんか。

そして、彼らは決して反省しない。

同タイプの人物で、うつ状態・過眠・過食・体の重だるさといった症状が伴う場合、「非定型うつ病(俗にい ...

心的外傷, 統合失調症

こんにちは、熊木です。

 

前回から、メールマガジン「精神科治療の鬼」で、

水谷先生の新シリーズ「トラウマについて」が始まりましたが、

それに不随して、私も思い起こしたことをい ...

あいち熊木クリニック, パニック障害, 社交不安障害(SAD)

パニック障害やSAD(社交不安障害・対人恐怖)の方で、虫歯や歯槽膿漏があって、歯科治療が必要であるにもかかわらず、歯科での治療の拘束感(逃げられない感じ)やキュィーンという機械音が怖くて、足が遠のいている、という声を聞くことが少なくあ ...