精神科薬物を服薬中の男性、胎児への影響は?
近頃よく、次のような質問を受けます。
それは、男性患者さんからのものです。
「今、精神科薬物を服薬中だけど、妻が妊娠することを考えたとき、自分も服薬を止めなくてもいいのでしょうか。(精神科薬物の影響が、胎児に及ばないの ...
呑気症 について
「呑気」(どんき)っていう言葉、ご存知ですか?
空気を呑む(のむ)ことを指して、そう言います。
緊張すると、「息を呑む」といいますね。
一時的に、無呼吸の ...
PMS(生理前症候群・月経前症候群)について
あなたは、PMS(Premenstrual Syndrome)をご存知だろうか。
日本語では、生理前症候群(月経前症候群)という。
症状は、実に多岐に ...
精神科薬物治療 成功の条件 とは
本書(『精神科のくすりを語ろう・その2』)は、患者さんの官能的評価を集積し、それらを編集することにより、精神科薬物の治療可能性を現状よりさらに拓いていくこ ...
妊娠中・授乳中の薬 について
妊婦さんや授乳期のお母さんは、基本的に精神科薬物の服用を慎むべきです。
それは、精神科薬物が基本的に脂溶性薬物で(脂溶性薬物なので、脳や神経といった”油の固まり” ...
IBS(過敏性腸症候群)とは
IBS(過敏性腸症候群)は、極度の緊張に襲われ ...
中井久夫随想~論文「薬物使用の原則と体験としての服薬」をめぐって~
中井久夫には多彩な貌がある。臨床家(精神科医)・医学研究者・訳詩家・詩人・エッセイストなど。そのいずれにも共通するのは、実践家であり体験の伝承者であるということ。評者は中井と同じく精神科医であるが、その経験年数において多大な格差がある ...
良き「官能的評価」がもたらされるための条件(論文「「官能的評価」から考えた精神科治療論 ~いかに抗うつ薬を、服み効かせるか~」より)
次に、良き「官能的評価」がもたらされるための条件とはどのようなものか、以下に列挙してみたい。
1)精神科医・患者がお互いに信頼し合っていること
臨床の場は、真剣勝負の場である。ここには ...
そもそも身体感覚の鈍い人とは(論文「「官能的評価」から考えた精神科治療論 ~いかに抗うつ薬を、服み効かせるか~」より)
ところで精神科薬物療法は、単に患者の表層的な精神症状のコントロールを司るだけのものではない。精神科医は投薬を行う過程で、治療をうまく機能させるような良き「官能的評価」を患者から炙りだしていく。オーケストラにおいてもいい”音”があるよう ...
”主客”の共鳴から生まれる「官能的評価」(論文「「官能的評価」から考えた精神科治療論 ~いかに抗うつ薬を、服み効かせるか~」より)
まずこの「官能的評価」が機能するためには、どのような前提がなくてはならないか。
茶道などで持ち出される「主客一体」がそれである。「主客一体」とは、主人と客がそれぞれ主体を維持しながら、同じ「おもてなし」の場を共有して、相互 ...