人はなぜ うつ病 になるのか
これまで、かなり多くの精神疾患についてお話ししてきましたが、最もポピュラーである精神疾患「うつ病」について、述べたことがありませんでした。
というのも、TVや雑誌 ...
抜毛症の原因と治療方法について
近頃、あいち熊木クリニックで受診が増えているのが、抜毛症(抜毛癖)の患者さんです。
意識的にか、無意識的にか、自ら ...
依存症治療 について
「アルコール依存症は、産業革命以降の産物」と言ったのは、確か、精神科医なだいなだであったと思う。
というのも、酒というものは元々自然が長時間かけて世にもたらす高価なも ...
死んでしまいたいくらい、寂しくて寂しくて <精神科医熊木徹夫の「臨床Q&A」(15)>
Q:私は38歳の女性です。
私はもう長いこと、自分をどう生かして行ったらよいのかわからず、
もがき、苦しみ、それだけで疲れ果てているのです。
普通なら楽しいであろう場面でさえ、
内心では苦痛で逃 ...
電話の奥で殴られる彼女
Q:初めまして。私は38歳、会社員の女性です。
先日、友人女性より深夜にSOSを受けました。
慌てて電話をしたところ、
辛うじて通話ボタンが押された先では
激しい興奮状態の怒声と彼女が殴打される ...
『あなたはガンではなかった、よかったですね』 <精神科医熊木徹夫の「臨床公Q&A」(12)>
Q:51歳の女性です。
ちょうど1年前、45歳の時に切除した卵巣ガンの転移が肺に見つかり、
担当の外科医から「もう切除できない」といわれてしまいました。
「もってあと6ヶ月の命」ともいわれたので、ひどく ...
「ビルに飛行機をぶつけたの、あれは私の叔母の仕業です」
こんにちは、熊木です。
前回から、メールマガジン「精神科治療の鬼」で、
水谷先生の新シリーズ「トラウマについて」が始まりましたが、
それに不随して、私も思い起こしたことをい ...
精神科薬物治療 成功の条件 とは
本書(『精神科のくすりを語ろう・その2』)は、患者さんの官能的評価を集積し、それらを編集することにより、精神科薬物の治療可能性を現状よりさらに拓いていくこ ...
妊娠中・授乳中の薬 について
妊婦さんや授乳期のお母さんは、基本的に精神科薬物の服用を慎むべきです。
それは、精神科薬物が基本的に脂溶性薬物で(脂溶性薬物なので、脳や神経といった”油の固まり” ...
「都会のど真ん中にある精神科病院でその気配さえ感じられぬ病院」が孕む問題
こんにちは、熊木です。
水谷雅信先生の文章に触れて、ふと思い出したことがあります。
私は彼の沖縄時代の話が大好きで、どんな話も常に興味津々で聞いてきました。
それは、沖縄以外の日本で精神科臨床に携わ ...