人気のある記事(2019/11)
精神科医・熊木徹夫が語る治療のキモ で人気のある記事をご紹介します|2019年11月
自宅で暴れまわる6歳の男児。家族への乱暴を面白がっているかのような我が子に悩む母親からの相談に熊木徹夫が回答します。(『もう悩まなくていい ~精神科医熊木徹夫の公開悩み相談~』より)
精神科における漢方薬治療と、痛み・とりわけ線維筋痛症 について
あいち熊木クリニックには[痛み・漢方外来]があります。痛みだけを取り扱うわけではありませんが、とりわけ原因不明の痛み(疼痛障害)に重点を置いています。なかでも、線維筋痛症はいわば“疼痛障害の横綱”であり治療には難しさを伴います。
パチンコ依存症(ギャンブル・パチンコ・パチスロ・スロット)治療のキモ〜パチンコの呪縛から抜けられないあなたのために
「パチンコ依存症」とは、どんな症状なのか。どのような経緯で心療内科の受診に至るのか。そして当院における対処と治療方針についてご説明します。
摂食障害(過食症および拒食症<神経性大食症および神経性無食欲症>)治療のキモ ~ただのダイエットでは済まない、あなたのために~
もともと熊木は思春期精神医学が専門ですが、最近は摂食障害(過食症・拒食症)の患者さん自体が増えて(あるいは、顕在化して)きているように感じます。
摂食障害(過食症・拒食症)は、たしかになかなか治療が難しい病気ですが、各々の患者さんの気質・病気の特質をつかみ、粘り強く関わっていくならば、かなりいいところまでゆける病気でもあります。熊木は何に意識を向け、摂食障害(過食症・拒食症)の治療を行っているのか、そのキモの部分を述べていきたいと思います。
発達障害の患者さんは、俗に言う「KY(空気よめない)」だとされますが、これは情報流入過多でどの情報を取り出すべきか分からずフリーズしてしまっているからなのです。でもその逆で「もうひとつのKY(空気を読みすぎる)」である発達障害の患者さんも大勢います。
チック症と発達障害はなぜ関連が深いのか、について掘り下げつつ、発達障害とKYとの関連、そこに潜む問題について述べていきます。
あいち熊木クリニックにはSAD(社交不安障害)の患者さんが大勢来院されています。彼らの悩みはいろいろですが、よくあるものとして「人前で上がってしまい困る」という訴えがあります。
「人前での上がり」に対処するため、具体的にどのような精神状態を作り出すのがいいか、何か適切なアドバイスができぬものかと考えあぐねていたところ、かつての自らの体験がヒントになり、ある程度納得のいく考えに至りました。
チック症とは「ある限局した一定の筋肉群に、突発的、無目的に、しかも不随意に(つまり、思いもよらず)急速な運動や発声が起きる」症状です。
あいち熊木クリニックにも、さまざまなチック症の患者さんが来院されます。なかでも切実な事情を抱えた親御さんたちに応じ、他のタイプの患者さんで用いていた治療を応用し、チック症制御のための薬物治療に取り組んできました。
あまたの試行錯誤を繰り返し、徐々に手応えをつかめてくるようになりましたので、これまでの治療経験で私が得た幾ばくかの知識・洞察を覚書き的にまとめてみます。
うつ病については、まだ言い尽くされてしまってはいないように感じます。そこで今回は私も、うつ病について取り上げてみます。ただ、これまで語り尽くされた事柄の焼き直しではつまりません。ちょっと違う角度から、うつ病を炙り出してみましょう。
ここでは、重症チック症・トゥレット症候群に伴って、なぜか起こることが多い「汚言症」について考えてみます。なお、重症チック症・トゥレット症候群の方すべてに、「汚言症」があるわけではありません。
「汚言症」は音声チックの一種ですが、どうして、社会で強く忌避されている汚言ばかりを取り立てて繰り返してしまうのでしょうか。そしてその行為は、完全に不随意的(言い換えるなら、無意識的)なものなのでしょうか。
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