舌痛症 について
舌痛症 について|官能的評価のコメント
リボトリールは舌痛症によく効いている。
舌がぴりぴりしてイライラに変わるのが、リボトリールを飲むと抑えられる。(4544 まめしばさん)
舌痛症は耳鼻咽喉科・口腔外科でよく問題になる症状の一つです。
他覚的に”ただれ”が認められる場合もあり、その場合は治療が施されるのですが、耳鼻咽喉科・口腔外科でそのような所見がなく自覚症状のみならば、医師・患者さんともども途方に暮れてしまう。
「痛み・漢方外来」を標榜しているあいち熊木クリニックには、そのようなケースがよく紹介されてきます。
舌痛症について、私はまず漢方処方を考えます。
漢方所見としては、「お血」が必ず伴います。
そこでよく用いるのが、加味逍遙散・当帰芍薬散・桂枝茯苓丸といった「駆お血剤」です。だいたい7割の患者さんで、症状の緩和が見られます。
これらの処方で良くならない患者さんに対しては、さまざまな精神科薬物処方で対応します。これには決定版となる処方はありません。
あれこれ試行錯誤するしかないわけですが、その候補としてリボトリールも挙げられます。
しかし、「口の中で虫が這いずり回る」「口の中に釘が生えてきた」といったような訴えについては、リボトリールが効きません。
こういった奇妙な訴えは、「口腔内セネストパチー(体感幻覚症)」として、舌痛症などとは区別して考えます。
一般的には、少量の抗精神病薬を用いますが、うまく効かず難渋するケースが稀ではありません。
<※参考>
「痛み・漢方専門外来」(および、あいち熊木クリニックでの漢方薬治療の考え方)について
初めて漢方薬を服用される方へ(あいち熊木クリニックでのお伝え)
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