女性患者, 精神科薬物(向精神薬)

近頃よく、次のような質問を受けます。
それは、男性患者さんからのものです。
「今、精神科薬物を服薬中だけど、妻が妊娠することを考えたとき、自分も服薬を止めなくてもいいのでしょうか。(精神科薬物の影響が、胎児に及ばないの ...

ストレス, メンタルヘルス, 呑気症

「呑気症」との自覚に至るのに10年もの年月がかかる?

「呑気」(どんき)っていう言葉、ご存知ですか?
空気を呑む(のむ)ことを指して、そう言います。

緊張すると、「息を呑む」といいますね。
一時的に、無呼吸の ...

月経前症候群, 漢方薬と漢方治療

PMS(生理前症候群/月経前症候群)をめぐる男女間のパートナーシップ

あなたは、PMS(Premenstrual Syndrome)をご存知だろうか。
日本語では、生理前症候群(月経前症候群)という。
症状は、実に多岐に ...

精神科薬物(向精神薬), 精神科薬物の官能的評価, 精神科薬物治療

精神科薬物治療を成功に導くために、精神科医・患者双方が知っておくと良いだろうこと

本書(『精神科のくすりを語ろう・その2』)は、患者さんの官能的評価を集積し、それらを編集することにより、精神科薬物の治療可能性を現状よりさらに拓いていくこ ...

女性患者, 精神科薬物治療, 育児

妊婦さんや授乳期のお母さんの、理想的な精神科薬物との関わり方

妊婦さんや授乳期のお母さんは、基本的に精神科薬物の服用を慎むべきです。

それは、精神科薬物が基本的に脂溶性薬物で(脂溶性薬物なので、脳や神経といった”油の固まり” ...

漢方薬と漢方治療, 精神科薬物治療, 過敏性腸症候群

IBS(過敏性腸症候群)についての、精神科薬物・漢方薬の小解説|「セロクエル錠(クエチアピンフマル酸塩)で、 下痢型IBS(過敏性腸症候群)の症状が消えた」 という“ももさん”に対する回答

IBS(過敏性腸症候群)は、極度の緊張に襲われ ...

書評, 精神科薬物治療

中井久夫には多彩な貌がある。臨床家(精神科医)・医学研究者・訳詩家・詩人・エッセイストなど。そのいずれにも共通するのは、実践家であり体験の伝承者であるということ。評者は中井と同じく精神科医であるが、その経験年数において多大な格差がある ...

心療内科の治療, 精神科薬物の官能的評価, 精神科薬物治療

次に、良き「官能的評価」がもたらされるための条件とはどのようなものか、以下に列挙してみたい。

 

1)精神科医・患者がお互いに信頼し合っていること

臨床の場は、真剣勝負の場である。ここには ...

精神科薬物の官能的評価, 精神科薬物治療

ところで精神科薬物療法は、単に患者の表層的な精神症状のコントロールを司るだけのものではない。精神科医は投薬を行う過程で、治療をうまく機能させるような良き「官能的評価」を患者から炙りだしていく。オーケストラにおいてもいい”音”があるよう ...

精神科薬物の官能的評価, 精神科薬物治療

まずこの「官能的評価」が機能するためには、どのような前提がなくてはならないか。

茶道などで持ち出される「主客一体」がそれである。「主客一体」とは、主人と客がそれぞれ主体を維持しながら、同じ「おもてなし」の場を共有して、相互 ...